piyoの山歩き

Thursday, October 26, 2006

天神平-谷川岳-万太郎-仙ノ倉-平標-元橋


2006年7月15日-16日
新緑の谷川~平標縦走をしました。
ニッコウキスゲが綺麗だった。

大障子避難小屋に泊まったんだけど、結露が垂れてきたりして、あまり寝心地がいいとはいえなかったな。
この日は単独行のおじさん1人と、ご夫婦1組と、3人組パーティが宿泊。これで小屋はきつきつって感じだった。

お天気はちょっとイマイチだったんだけど、瑞々しい緑とお花をエンジョイできて中々良かったよ!

Tuesday, October 24, 2006

両俣-中白峰沢ノ頭-北岳-右俣-大樺沢二俣-広河原

静かで荒々しい南アルプス最深部と、明るく穏やかな表玄関の両方を楽しんだよ。

小屋からみんな出てきて日の出を待ちました。雲海に浮かぶ富士山がとても綺麗だった。
2006年10月21日~22日
両俣-中白峰沢ノ頭-北岳-大樺沢二俣-広河原


10/21(土)
 芦安駐車場から一番のバスで広河原へ。そして暫く待ってから北沢峠行きの市営バスに乗り換えた。野呂川出合で降りたのはおいらだけ。
 天気はとってもいい。雲が一つも無い。レッツゴー !!

バス停のすぐそばにゲートがある。ここから「治山工事用林道」に入ります。熊出没注意の張り紙がしてある。クマ鈴を鳴らしながら歩いたよ。


ホントにいい天気!紅葉もちょうど見ごろ!

林道ではだれにも会わなかったけど、何箇所も大掛かりな工事で直してあった。それでも落石や路肩の崩れがあちこちにあって、こういう道を維持するのは大変だろうなーと思うよ。

2時間くらい歩くと、有名な「両俣小屋まであと43分17秒」の看板。あと一頑張り!

林道はほとんどアップダウンが無いので疲れないけど、登山靴だときっと辛いよ。

林道のどん突きで道が二つに分かれる。左の方の下り坂を行くと、野呂川の河原に出る。そこから暫く川沿いを歩くと、やっと両俣小屋に着いた。

両俣小屋!有名な女主人のおばちゃんがせっせとお掃除をしてた。

この1週間誰も泊まってないんだって。ちょっと羨ましい人生だナ。

この付近はとても雰囲気がいいので、テントでのんびりするのもいいかも。

ここでサンダルから登山靴に履き替えて、トイレを借りて一休みしてから再出発!

左俣沢の河原をひたすら遡っていく。赤ペンキがこまめについてるけど、ボーっと歩いてるとすぐコースを見失いそうになるので、ちゃんと集中して歩いた。6箇所くらい川を渡ったな。水量が減ってる時期なので、たいていは飛び石伝いに渡れたけど、2箇所靴を脱いでジャブジャブ渡った。水がちべたかった。


コースタイムを30分くらいオーバーしてやっと「中白峰沢ノ頭取付点」に到着。ヤレヤレ。

そして、恐れていた通りいきなり崖のような急登が始まった。

もうね、本当に大変だったよ。取付点の標高が2000m位で広河原より高いから、距離を稼げるかな?って思ったけど、かえって大変だったと思う。空気が薄くてすごく苦しかった。

登山道は、多分以前結構気合を入れて整備をした形跡がある。あちこち木の階段や土砂止めがされていて、立派な道標が何本も立っている。

でも!でもね、それらの工事が殆どなぎ倒されちゃってるんだよ。

地形的に荒れやすいんだろうな。登山道を維持するためには斜面が急すぎるのかもしれない。おまけに、殆ど人が歩かないから、崩れたところが不安定のままで、さらに崩れを助長している感じ。

とゆうわけで、とにかく必死に登ったけど、ここを下りには使いたくないと切実に思った。マジ、地獄のように辛かった。時々道がわかりにくくなるので、ちゃんと集中して登らないとダメだったし。

今日は道が乾いていたのが幸いしたかな。濡れてたりしたら最悪じゃ。

コースタイムを30分以上オーバーして、やっとこさっとこ中白峰沢ノ頭側の尾根にたどり着いた。

ここが、中白峰沢ノ頭から北岳への尾根道。この道はすっごく気持ちよかった。

左に千丈ヶ岳と甲斐駒が見えて、右には中白根山や間ノ岳が見える。鼻歌でも歌いたいところだったけど、すっかり消耗しちゃってへろへろになりながら歩いた。

肩ノ小屋と北岳山頂の間の道との分岐に到着。ここには何本も道標やケルンが立ってます。

何と、両俣小屋のおばちゃんに会ってからここまで、全く人に会わなかった。

既に時間は3時半を回ってる。さ、おやつだけ持って、山頂に行こうっと。


ヤッホー!北岳山頂だよ!

いい天気で、だーれもいません!気持ちいーい!


左の写真は、山頂の三角点。100年以上経って壊れてきたので、今年の7月に 付け替えられたばかり。

実は、オイラ、偶然、7月8日の三角点付け替えの日にも登ってたんだ。

こっちの写真がそのときの写真。写っているのは国土地理院の人たちだと思う。右端には衛星とGPSで位置決めをするための柱のような装置。このときの山日記は、また改めて後日アップするよ。

山頂ではおやつを食べたりしてちょっと一休みして、すぐ肩ノ小屋へ向かった。もう時間が遅いからね。

さっきの分岐で荷物を背負いなおして、小屋に着いたのが4時半頃。寝具無し素泊まり3000円也。

小屋は丁度いい感じに賑わっていて、何かホッとした。あと、素泊まり用の小屋じゃなくて、ストーブのあるみんなと一緒の小屋のほうに場所をつくってくれた。ありがとー!

夕映えに映える北岳と肩ノ小屋

この日の宿泊客は2~30人くらい。若い人たちが多かった感じ。ギャル10人くらいのチームがいて、夕焼けに感動していて可愛かった。あと、何かカッコいいお兄ちゃん2人組とか、今どきカップル風がいたりして、何か不思議な感じ。自炊の人も多かった。

夜は、奇跡的にいびきのでかい人が一人もいなくて、みんなスヤスヤと平和に寝てた。

夜中は強い風の音がしてたけど、朝には風が止んでました。

10/22(日)

夜明け前の富士山。思わず拝みそうになる。

天気はすっごくいいし、朝から暖かくてとても乾燥していた。そのせいか、夜明け前でも草に露が殆ど降りていなかった。こんなことってあるんだね。

早めのバスに乗りたいので、6時過ぎに出発!下りは右俣~大樺沢の平和コースを辿って広河原に降りるのだ。

小太郎尾根分岐への尾根道はとっても気持ちよかったし、右俣コースのくだりも、木の葉がすっかり落ちていたせいで日当たりが良くて景色も良くてずっと楽しく降りることが出来た。

昨日の地獄のような急登とは真逆の感じ。

右俣コースの半ば、2000m位のところの広々したエリア。多分冬は雪崩の巣。

見て!この真っ青な空!ほんとーにほんとーに気持ちがいいのだ!

大樺沢上部にわずかに残っている雪渓。

11月に入ったら、雪のシーズン。多分北岳から完全に雪が無くなる時期は無いんだろうな。

二俣付近から暫くは、まだ太陽が当たっていなくてちょっと薄暗い中を下っていく。

ぐいぐい下がっていって、白根御池小屋への道の分岐付近から、また日が当たり始めた。

そして、その辺りからすんばらしい紅葉が全開!輝く黄葉と木漏れ日の中、楽しく楽しく歩いたよ。

そしてコースタイムよりかなり早いペースで広河原まで着いちゃった。

バスの時間まであと1時間以上ある。

という訳で、いつも気になってたけど行ったことは無かった広河原園地の方に行ってみたよ。広河原山荘の手前の分岐で右へ行くコースです。

ここが、本当に素晴らしかった!!天国みたいなところだった。静かな林の中に小道がついていて、木々の向こうに野呂川が煌めく。

野呂川の向こう岸に、バス乗り場広場が見える。

広河原ロッジの跡地。この園地にはオイラの他にはだーれもいなかった。
奈良田への「県道南アルプス公園線」への道。崖崩れのため、今シーズンは通行止めになっちゃってます。電光掲示板に「車両通行止め」って出てるよ。
このバスに乗って、芦安駐車場に戻ります。

広河原園地には全く人影が無かったけど、今のバス乗り場はアルペンプラザからかなり川下にあるんで、広河原園地から回っても殆ど遠回りにはならないよ。みんなもぜひ通ってみて!

途中、夜叉神トンネルの手前で、すれ違い待ちがあったので、降りて写真を撮ったりした。観音経渓谷の辺りかな?「天皇皇后野点の碑」のあるとこ。

そしてびっくりしたのが、背後の崖にロッククライミングみたいにして工事の人たちがぶら下がってたこと(写真には写ってないよ)。バスの車掌さんが「ここのノリ面も工事するんだな」って言ってた。こうゆうとこの工事って、大変なんだなー。(でも、工事をしちゃうと、この綺麗な崖がコンクリとかで塞がっちゃうのかな?)。

芦安では、前から気になってた「南アルプス芦安山岳館」に行ってみた。まだ出来て間もない新しい建物。でもお客はオイラの他に2人だけ・・・。

ここは面白かった。まー、林道や治山工事については、自然を守るために必要なんだという論調だったけどね(お役所がつくった施設だからそれはしょうがないでしょう)。入館料は200円。

芦安って、来るたびに「ここに昔から住んでる人たちって、どうやって暮らしてたんだろう?」って疑問だったんだけど、それが解けた。

やっぱり林業をメインにしていたらしいんだけど、びっくりしたのが男の人と女の人の仕事の分担。主に男の人達が山の麓の作業小屋で仕事をして(広河原とか両俣とか何箇所も小屋があったらしい)、女の人達は芦安の集落と作業小屋の間を荷物を運んで往復していたんだって。でも、芦安と広河原の間って、バスで1時間以上かかるんだよ?今みたいな立派な道も無いだろうし、そこを何十キロもの荷物を担いで行ったり来たりしていたそうで、本当にすごいです。 尊敬するよ。

そのほか、芦安の山案内人の人たちの紹介パネルとか、昔あったトロッコ道の資料とかいろいろ興味深い展示があって、図書室も充実していて、ここはかなり面白いところでした。

あと、古いほうの三角点も展示してありました。結構ボロボロになってた。お疲れさんです。

帰りは、いつものように「天笑閣」でひとっ風呂浴びて帰った。渋谷とかにいそうなギャルが何人もいてびっくらこいた。

とゆうわけで、一日目は全く人に会わない厳しい道で南アルプスの最深部を体験し、二日目は綺麗な景色や紅葉を楽しんで歩けた充実した北岳でした。

Tuesday, October 17, 2006

川古温泉-大源太山-平標山-仙ノ倉-毛渡乗越-赤谷林道-川古温泉

紅葉深まり行く谷川連峰の最奥を歩いてみたよ。



夕暮れの仙ノ倉山頂から谷川方面を見る。
群馬側を埋め尽くした雲が、仙ノ倉と万太郎の間のコルからあふれて新潟側に滝のように落ちていっていました。


2006年10月14日-15日
川古温泉-大源太山-平標山-仙ノ倉-川古温泉

10月14日(土)

 水上ICから30分程の運転で、川古温泉に到着。旅館のちょっと手前に広めの駐車スペースがあるので、そこに駐車。1台だけ車が泊まっていた。

 身支度を整えて、川古温泉裏のゲートから赤谷林道に入る。ゲートは3つもあった。随分厳重だなー。

 まずはひたすらテクテク歩く。林道はちょっと荒れ気味で、路肩が落ちてたり、落石注意の看板もあちこち。

 1時間くらい歩くと、工事現場があった。この辺りに赤谷川橋があるはずなんだよなーと思いつつキョロキョロしながら歩くけど、見つからない。ちょうど工事のおっちゃんたちが軽トラに乗ってやってきたので「この辺りに橋はない?」って聞いてみた。でも、おっちゃんたちは知らなかった。

 ちょっと戻ったり、河原に降りたり(東電の施設があった)して橋を探す。すると、工事のおっちゃんが、「そういえば、営林署の車がもっと先に行ったのを見たことがある」って教えてくれた。

 というわけで、もうちょっと先に行ってみる。林道は急に狭くなって不安になるけど、あった!!結構立派なコンクリの橋!!

 橋を渡ると渋沢林道。

 ところが、これがまたすっごい荒れようだった。まず車じゃ無理だね。だって、見てよこれ。

これ、林道を塞いでいた落石の山。角が鋭くて、なんだか落石したてのほやほやっぽかった。

足元に気をつけながら、乗り越えてもう少し歩くと・・・・

ハイ!ずたぼろの道標発見。どうやら平標←渋沢って書いてあるらしい。という訳で、ここが大源太山登山口っす!!ここから山に分け入ります。

登山道は、最初のうちは植林されたエリアを進む。足元が枝払いされた枝の葉っぱでフカフカしていて気持ちいい。

植林エリアを過ぎると、灌木エリア、そして笹エリアに入る。

「山と高原地図」のガイドでは、道が広く刈り払われてるってあったけど、ホントに広々刈り払われていた。ブルでも通すんかいな?ってくらい広々。さすが営林署。

肝心の天気は、どんより。視界は20メートルくらいかな。えーん。

晴れろー晴れろーって念じながら歩いたけど、むなしくずっとガス。


ハイ、大源太山山頂。大源太キャニオンの方とは違う山だよ。

ここの山頂で、今日始めて登山客に会った。浅貝から三角山を通って日帰りで来ていたご夫婦。「ガスが残念ですねー」って、本当に残念そうに言っていた。ま、たまにはこんな日もあるさ。

そして大源太山から15分くらいで、2週間前に歩いた平標~三国峠の道に合流。

平標山の家の工事は、いよいよ佳境に入ってました。山口さんもいた模様。

かなり出来てきている!あと少し!!

そして実は山の家の手前から、ガスのくせにヘリの音が何度も近くで聞こえていたんだ。

こんなに視界が悪いのに、どうしてヘリの音がするのかな?

もしかして、もしかして、もしかする???って、かすかに希望が出てきて・・・

平標山への木の階段を登ってると・・・!!!

!!!!!おおお???なんだか明るくなってきて、空に色が付いてきたぞ!!!

もしかすると????

うわーい!うほほーい!!!山頂はどっぴーかんだったのだ!!!!

どうやら、この日のこの一帯は、1900mくらいから下に雲があったみたい。

ちなみに、標識の上のザックは、ここにザックを置いて仙ノ倉までピストンをしていたおじさんのザック。

今、午後3時くらい。よーし、仙ノ倉までサクサク行くぜ!

うほほー!仙ノ倉山頂だよ!!2週間前と別世界だよ!!!

平標からピストンをしていたおじちゃんは、ヘルメットに地下足袋だった。沢ヤさんかな?もう午後の4時だって言うのに、これから平標から降りるんだって。途中で暗くなっちゃうよ。

ま、ベテランぽいおじちゃんだったから大丈夫だろうな。

この日は、群馬県から関東一帯はずーっと遥か彼方まで雲海だった。

で、新潟側は晴れていた。

山の低いところを乗り越えて、新潟側に雲が漏れていたのは、冒頭の写真の通り。

雲が本当に滝のように流れていて不思議な景色だったなー。

この日は、仙ノ倉付近で一泊しました。

10月15日(日)

朝はもやっていてちょっとはっきりしないお天気。

そして風が強かった。でも今日は、緊張の川古温泉へのくだりがある。早めに出発だ!!!


日が差してくると、エビス大黒の頭がくっきりしてきた。だんだん天気が回復してくる。

昨日通った黒金山(左)と大源太山(右)がくっきりと見える。昨日も晴れていたら、向こうからこっち(仙ノ倉と万太郎の間)が見えたってことなんだよね。

途中、越路避難小屋に泊まったというおじさん1人と、大障子避難小屋に泊まったという人たち6人とすれ違った。超キュートな女の子2人組もいて、びっくりしたよもう。

さあ、いよいよ毛渡乗越だ!!この標識はずっと倒してあるまんまだな。

いつもは、この標識を横目に通り過ぎるんだけど、今日はここから・・・

ここをおりるのだ!!!赤谷川側が麓まで良く見えるぜ。


さあ、出発だ!降り口は、笹が刈り払われている。よし行くぞ!!GOGO!!

と、下り始めたんだけど、上のほうはホントに道がわかりにくかった。はっきり刈り払われているのは降り口のとこだけだったし。

何度も道を間違えそうになって、藪に突っ込んだりガレ場を降りていきそうになったり・・・。

赤や黄色のペンキマークが結構こまめについているんだけど、下からは見えるんだけど、上からは見えないんだよね。

時々振り返って、ペンキマークを確認するのは必須だよ!!!

もひとつ、この辺りは熊さんエリアなので、鈴は必須!熊が毛渡乗越を越えて群馬側と新潟側を行ったり来たりしてるという情報もアリ!

暫く慎重に道を間違えないように降りて行って、灌木帯に入ると営林署パワーバクハツです。

ブルほどじゃないけど、軽トラくらいなら通れそうなくらいに広く木が切られていて、いきなりわかりやすい登山道になる。

左右から伸びた木の枝がアーチのようになって、まるで木漏れ日のトンネルの中を歩いているような気持ちのいい場所が何箇所もありました。

そして、地図の通り何箇所か沢を越えます。

これは、ウラエビス大黒沢を越えるときのペンキマーク。長さ1mくらいの巨大な矢印にびっくり。

ここはちょっと広くて、一休みにちょうどいいとこでした。

ここからぐぐぐっと下がっていくと、いよいよ地図に「危」マークがついてる赤谷川渡渉点だ!!

ハイ、ここです。

写真じゃわかりにくいけど、向こう岸の岩に超巨大なマークが付いてる。

この1週間くらい雨が降ってないせいか、水量はとても少なかったよ。

チャプチャプという感じで、全く危なげなく渡れました。


渡ってから、振り返ってみた。赤ペンキで巨大な「ケト」のマーク。きっと、ガスが濃いときでも見えるように大きく書いてあるんだろうなー。

ここから、地図上では赤谷川沿いのなだらかなコースに見えたんだけど、イヤー大変だった。

殆ど道が川側に傾斜が付いてるんで、油断すると足を滑らせて真っ逆さまだよ。

でも、こんなスンバラシイ滝を眺めることもできた。赤谷川の対岸の崖。落差何十メートルあるんだろう???紅葉も綺麗!!

途中、毛渡乗越以来始めて、人とすれ違った。赤谷川の本谷を行くって言ってた。

これまでの道が崩れたせいか、大きく高く巻く道が付け直されてるとこがあって、そこは細いロープを頼りに崖をよじ登った。ま、他の場所のロープはボロボロだったけど、そこのロープはまだ真新しくて丈夫そうだったけどね。これも営林署が整備しているのかな。ご苦労様です!!

そうして、10回以上は命の危険を感じながら、やっとやっと林道終点にたどり着いた!!

ヤレヤレ。一安心。この終点近くにはキャンプの焚き火の跡とかがあった。

赤谷林道は、やっぱり荒れてました。でもここまでの道に比べたら全く平和な道だった。テクテク歩いていくと、昨日の赤谷川橋の横っちょを通り、工事現場も通った。でも今日は日曜日なので休工中だった。

さらに川古温泉まで林道歩き。途中でちょっと疲れてきた。でも頑張る!あと一息!


青空にくっきり稜線が見える。あそこから降りてきたんだなー。感慨深いぜ。

そして、やっとゲート!!そして、温泉に入るぞー!!!

ハイ、川古温泉の一軒宿「濱屋旅館」さんです。

メインは湯治のお宿なんだけど、日帰り入浴OK。

ぬるいのにジンジン効いて、ホントに気持ちいいお湯だった。いいところだなー。

帰りは、野中の一軒蕎麦屋「登来(とき)」さんで十割そばと山菜天ぷらも食べちゃった。アケビの皮の天ぷらなんて、初めて食べたよ。

ここで、毛渡乗越~川古温泉コースのおさらい。

かなり危険な場所がたくさんありました!!!地図では点線のコースなので、そのつもりで!!!

おいら、下記の条件がそろわない限り、安易に入らないほうがいいと思うよ。

1.しばらく雨が降っていない →赤谷川を安全に渡るため

2.雪渓が消えている  

3.あまり人が通らない登山道というものがどういう状態を示すのかをわかっている(藪っぽい登山道と藪を見分けられるなど)

4.ガスなどが出ていなくて、見通しがきく

あと、林道はいたるところ落石があるので、それも要注意ダヨ!!落石エリアはすばやく通ること!!

じゃ、また!!

Wednesday, October 11, 2006

新穂高温泉~双六小屋~黒部五郎小舎 (往復)



今年の夏休みのチャレンジ。
ホントは1週間くらいかけて、新穂高温泉から高天原温泉までぐるっとまわる予定だった。
でも、2連の台風が近づいてきて、結局それは逸れたんだけど、予報がやばそうだったので降りたので、黒部五郎の小屋で引き換えすことになったのでした。

黒部五郎のカールを三俣蓮華岳への登り道から望む。綺麗だなー。

2006年8月6日~8日
新穂高温泉~双六小屋~黒部五郎小舎


8月6日
新穂高温泉の無料駐車場から登山開始。わさび平の先にある雪渓は、まだ雪がたくさん残っていた。鏡平までの小池新道は、なんだかしんどい道だった。暑かったのと、荷物がすごく重かったからだと思う。7日分の食糧を全部担ぐのはきっついなー。

1日目はホントは双六小屋まで行くつもりだったけど、疲れちゃったし、小屋が比較的空いていたから鏡平山荘に泊まることにしちゃったよ。

8月7日
2日目もイイ天気!

鏡平から弓折岳に向かう途中、朝の日差しの中に槍のシルエットが浮かんでる。鏡平山荘も見えるね。

弓折岳からの稜線は、お花が満開だった。綺麗だったヨ。

双六小屋と下界をヘリが何度も往復していた。ゴミをせっせと下界に下ろしてました。

小屋でジュースの一休み。一休み中もヘリが来たんだけど、砂ぼこりが巻き上がって大変なので、ヘリが来るときだけ小屋の玄関の中に避難した。

今日は黒部五郎小舎まで行くのだ!GOGO!

双六岳は、巻き道を行った。こっちの道のほうが平和で楽しいので好きさ。

黒部五郎小舎(こやって読むのかなー?こしゃ?)に付いたのは3時ごろ。ちょっと雲行きが怪しいなーと思ってたら、テントを張ってる間にざーっと降って来ちゃったよ。

大慌てで張り綱も張らないテントに飛び込んだ。荷物はザックカバーをかぶせて外の岩の上に置いといた。ちょっと我慢したら止むと思ってたら、だんだん雨足は強くなってきて、しまいには雷が鳴り出した。

雷は怖かったー。黒部五郎岳の方からドカンドカンと落雷しながら雷が近づいてくる。テントの生地を通して空がピカッと光るのがわかる。テント場は黒部五郎岳と三俣蓮華岳の間にあるんだけど、真上を雷雲が通っていって、今度は三俣蓮華岳の方でガンガン落ちながら遠ざかっていく。あー、やっと通り過ぎたなーと思ったら、また新しい雷が黒部五郎の方からドッカンドッカン近づいてくる。雨は、大げさでなくバケツをひっくり返したみたいになって、テントの下をざあざあ水が流れていって、まるでウォーターベッドの上に座ってるみたいになってしまった。さっきまであんなに暑かったのに、テントの中に閉じ込められている間に、すっかり冷えきってブルブル。

1時間以上雷雨は続いた。次第に雨の音が静かになってきて、辺りも明るくなってきたので、テントから顔を出して辺りを見回してみる。青い空が見え始めた。やっと雷がいなくなったヨ。ハア、ヤレヤレ。辺りのテントのお兄ちゃん達と顔を見合わせる。「いやー、すごい雷だったですねー。怖かったですねー」

びっくりしたのは、雨が止んだ後、登山道から雨具を着込んだ濡れ鼠の人たちがバラバラと飛び出してきたこと。あの雷雨の中、登山道にいたのは怖かっただろうなー。尾根にいた人もいたんだろうな。テント場に着いた2人組は、登山靴の中までびっちょびちょになっちゃって、かなり気の毒だった。ちょっとしたタイミングの違いで、オイラはギリギリセーフだったよ。

ま、そんなわけで、雷が抜けた後はイイ天気に復活して、地面も見る見る乾いてきたので、外で鼻歌を歌いながらチャーハンを作って食べた。最近のお気に入りは、しょっつるを隠し味に使うこと。グッと味わいが深まるんだよなー。

向かいのMRSソロテントの外人さんは、タスマニアから来たというお兄ちゃんだった。中学校で英語を教えてるんだって。日本の山には老人がいっぱいいてびっくりしてるらしい。ミンナゲンキデスゴイデス!と感心してた。

で、平和な夜だったわけだけど・・・。

8月8日 3日目 晴れ!

今日は、黒部五郎のカールを通って太郎小屋までか、さらに先の雲の平辺りまで行く予定だったんだけど、小屋のおじさんと一緒にテレビで朝のニュースを見たら、台風が2個もこっちに向かってきていた。今日の夜には上陸するかもしれないということだったんで、テントだし、もうとっとと逃げちゃうことにした。

一日で黒部五郎小舎から新穂高温泉まで降りたよ!新記録だ!

でも、天気は別に崩れてこなかった。遠い南の空の方は、雲が湧いてて台風の端っこの雲っぽかったし、空の雲もシマシマになってて台風が近い予感は感じさせてたけど、新穂高温泉に降りるまで天気はいいまんまだった。

びっくりしたのは、わさび平の上の雪渓がこの2日で通れなくなっていたこと。おかげで河原に下りて、アスレチックのような道で、すっごく大変だった。でも、小屋の人たちがちゃんと、危なくないようにコースをつけていてくれたってことなんだよね。サンキューです!

あと、がっこんがっこんの登山靴にとって、林道は拷問だよ。ううっ、マジ泣きそうになりながら歩きました。

帰りは新平湯温泉のヘルシーランド奥飛騨でひとっ風呂浴びた。ホントはもう終わる時間で、受付は終了してたんだけど、受付に誰もいなかったからさーっと入っちゃった。あはは、ゴメン。

新平湯温泉から見える北アルプスは、夕焼けが火事のように燃えていた。

帰りは、山梨付近で豪雨になった。ちょっと興奮状態で運転。

で、次の日知ったんだけど、結局北アルプスは無事で、しかも台風が近くを通ったせいか凄く綺麗な夕焼けや朝焼けが見えたんだって。ちーと悔しいぜ。

でも、安全一番ということで、ま、いっか。

高天原温泉は、今後の宿題としよう。

Tuesday, October 10, 2006

北沢峠~仙丈ケ岳&甲斐駒ケ岳

これまでの山行のアップの続きダヨ。


2006年8月10日~11日
北沢峠~仙丈ヶ岳&甲斐駒ケ岳




 夏休みを一週間とって北アルプスに入る予定だったけど、台風が近づいて来るというので途中棄権。でも、台風が意外に逸れたので、夏休み後半に別の山に行くことにして選んだのが、北沢峠でキャンプして仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳の両方に登る王道コース。
 テント場までバス停から歩いて10分というのがラクチンだね。

8月10日の朝、芦安駐車場から朝一のバスを乗り継いで北沢峠へ。

今日は北沢長衛小屋のテント場にテントを張ってから仙丈ケ岳の方に登ることにした。

長衛荘の玄関前のベンチに座ってパンで腹ごしらえ。小屋のおっちゃんやおばちゃんが、登山客を送り出した後の一服をしていた。なんかのんびりー。

大平山荘そばの登山口から登ることにする。大平山荘は小ざっぱりして気持ちが良さそうな小屋。小屋番のおじちゃん(おにいちゃん?)が野菜をのんびり洗ってる。小屋の前から北アルプスも見える。「いい天気だねー」って、声をかけてくれた。

大平山荘からの登りは、全然人がいなくて気持ちが良かった。

馬ノ背ヒュッテで一休み。今日は暑い!ヒュッテはすごく立派で素敵な建物。今度泊まってみたいなー。ヒュッテの若いお兄ちゃんから、どんなアイテムを売店に置けば良く売れるか相談された。りんごと言ったら苦笑いされた。次にパンと言ったら、「なるほどねー」といわれた。がんばれおにーさん!

もうすぐ頂上。あと一息。

頂上!!!いい天気だなー気持ちイイよー。


下りは小仙丈ケ岳を通ったけど、こっちはなんだかすごく大変な道だった。コースタイムより大幅遅れでテント場に到着。あー、疲れた。

8月11日もいい天気!今日は駒ヶ岳。テント場にテントを張ったままにして軽い荷物で登る。

長衛荘の横から双児山コースを登る。駒津峰までは一歩一歩じっくり登った。駒津峰から六方石までは少し大変になって、六方石から先は「初心者向けの巻道」を行ったんだけどさらにとっても大変な道だった。荷物が軽くて良かったー。岩をよじ登ったりずり下がったり、うーん、甲斐駒は大変だ。

たしか六方石付近から撮った写真。白く輝く花崗岩が、まるで雪のよう!

山頂は、白砂の上に大きな岩がゴロンゴロンと転がっていて不思議な雰囲気。

帰りは、バスの時間が迫ってきたので登りと同じ道を駆け下りた。急げ!急げ!

バスまであと20分という時間でテントに到着し、5分でテントを畳んでパッキングして、バスにギリギリセーフ!昨日の仙丈ケ岳へはコースタイムを2時間近くオーバーして登ったけど、今日の甲斐駒はコースタイムより少し短く下りれた。ヤレヤレ。

それにしても天気が良くて、すごく充実した山歩きだったよ。

帰りは「天恵泉白根桃源天笑閣」でひとっ風呂浴びた。ここで地元のおばあちゃん達以外に会った事が無い気がする。お風呂から上がった後は、お稲荷さんを買って、瓶入り牛乳と一緒につまみながら畳の部屋でゴロゴロ。何かいい夏休みだなー。

また来ようっと。今度はテント場で一日中のんびりする日をつくりたいなー。