piyoの山歩き

Wednesday, October 11, 2006

新穂高温泉~双六小屋~黒部五郎小舎 (往復)



今年の夏休みのチャレンジ。
ホントは1週間くらいかけて、新穂高温泉から高天原温泉までぐるっとまわる予定だった。
でも、2連の台風が近づいてきて、結局それは逸れたんだけど、予報がやばそうだったので降りたので、黒部五郎の小屋で引き換えすことになったのでした。

黒部五郎のカールを三俣蓮華岳への登り道から望む。綺麗だなー。

2006年8月6日~8日
新穂高温泉~双六小屋~黒部五郎小舎


8月6日
新穂高温泉の無料駐車場から登山開始。わさび平の先にある雪渓は、まだ雪がたくさん残っていた。鏡平までの小池新道は、なんだかしんどい道だった。暑かったのと、荷物がすごく重かったからだと思う。7日分の食糧を全部担ぐのはきっついなー。

1日目はホントは双六小屋まで行くつもりだったけど、疲れちゃったし、小屋が比較的空いていたから鏡平山荘に泊まることにしちゃったよ。

8月7日
2日目もイイ天気!

鏡平から弓折岳に向かう途中、朝の日差しの中に槍のシルエットが浮かんでる。鏡平山荘も見えるね。

弓折岳からの稜線は、お花が満開だった。綺麗だったヨ。

双六小屋と下界をヘリが何度も往復していた。ゴミをせっせと下界に下ろしてました。

小屋でジュースの一休み。一休み中もヘリが来たんだけど、砂ぼこりが巻き上がって大変なので、ヘリが来るときだけ小屋の玄関の中に避難した。

今日は黒部五郎小舎まで行くのだ!GOGO!

双六岳は、巻き道を行った。こっちの道のほうが平和で楽しいので好きさ。

黒部五郎小舎(こやって読むのかなー?こしゃ?)に付いたのは3時ごろ。ちょっと雲行きが怪しいなーと思ってたら、テントを張ってる間にざーっと降って来ちゃったよ。

大慌てで張り綱も張らないテントに飛び込んだ。荷物はザックカバーをかぶせて外の岩の上に置いといた。ちょっと我慢したら止むと思ってたら、だんだん雨足は強くなってきて、しまいには雷が鳴り出した。

雷は怖かったー。黒部五郎岳の方からドカンドカンと落雷しながら雷が近づいてくる。テントの生地を通して空がピカッと光るのがわかる。テント場は黒部五郎岳と三俣蓮華岳の間にあるんだけど、真上を雷雲が通っていって、今度は三俣蓮華岳の方でガンガン落ちながら遠ざかっていく。あー、やっと通り過ぎたなーと思ったら、また新しい雷が黒部五郎の方からドッカンドッカン近づいてくる。雨は、大げさでなくバケツをひっくり返したみたいになって、テントの下をざあざあ水が流れていって、まるでウォーターベッドの上に座ってるみたいになってしまった。さっきまであんなに暑かったのに、テントの中に閉じ込められている間に、すっかり冷えきってブルブル。

1時間以上雷雨は続いた。次第に雨の音が静かになってきて、辺りも明るくなってきたので、テントから顔を出して辺りを見回してみる。青い空が見え始めた。やっと雷がいなくなったヨ。ハア、ヤレヤレ。辺りのテントのお兄ちゃん達と顔を見合わせる。「いやー、すごい雷だったですねー。怖かったですねー」

びっくりしたのは、雨が止んだ後、登山道から雨具を着込んだ濡れ鼠の人たちがバラバラと飛び出してきたこと。あの雷雨の中、登山道にいたのは怖かっただろうなー。尾根にいた人もいたんだろうな。テント場に着いた2人組は、登山靴の中までびっちょびちょになっちゃって、かなり気の毒だった。ちょっとしたタイミングの違いで、オイラはギリギリセーフだったよ。

ま、そんなわけで、雷が抜けた後はイイ天気に復活して、地面も見る見る乾いてきたので、外で鼻歌を歌いながらチャーハンを作って食べた。最近のお気に入りは、しょっつるを隠し味に使うこと。グッと味わいが深まるんだよなー。

向かいのMRSソロテントの外人さんは、タスマニアから来たというお兄ちゃんだった。中学校で英語を教えてるんだって。日本の山には老人がいっぱいいてびっくりしてるらしい。ミンナゲンキデスゴイデス!と感心してた。

で、平和な夜だったわけだけど・・・。

8月8日 3日目 晴れ!

今日は、黒部五郎のカールを通って太郎小屋までか、さらに先の雲の平辺りまで行く予定だったんだけど、小屋のおじさんと一緒にテレビで朝のニュースを見たら、台風が2個もこっちに向かってきていた。今日の夜には上陸するかもしれないということだったんで、テントだし、もうとっとと逃げちゃうことにした。

一日で黒部五郎小舎から新穂高温泉まで降りたよ!新記録だ!

でも、天気は別に崩れてこなかった。遠い南の空の方は、雲が湧いてて台風の端っこの雲っぽかったし、空の雲もシマシマになってて台風が近い予感は感じさせてたけど、新穂高温泉に降りるまで天気はいいまんまだった。

びっくりしたのは、わさび平の上の雪渓がこの2日で通れなくなっていたこと。おかげで河原に下りて、アスレチックのような道で、すっごく大変だった。でも、小屋の人たちがちゃんと、危なくないようにコースをつけていてくれたってことなんだよね。サンキューです!

あと、がっこんがっこんの登山靴にとって、林道は拷問だよ。ううっ、マジ泣きそうになりながら歩きました。

帰りは新平湯温泉のヘルシーランド奥飛騨でひとっ風呂浴びた。ホントはもう終わる時間で、受付は終了してたんだけど、受付に誰もいなかったからさーっと入っちゃった。あはは、ゴメン。

新平湯温泉から見える北アルプスは、夕焼けが火事のように燃えていた。

帰りは、山梨付近で豪雨になった。ちょっと興奮状態で運転。

で、次の日知ったんだけど、結局北アルプスは無事で、しかも台風が近くを通ったせいか凄く綺麗な夕焼けや朝焼けが見えたんだって。ちーと悔しいぜ。

でも、安全一番ということで、ま、いっか。

高天原温泉は、今後の宿題としよう。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home