後立山~裏銀座~黒部湖縦走
2007年7月29日~8月3日
6泊7日で北アルプスをテント縦走しました
6泊7日で北アルプスをテント縦走しました
扇沢→針の木雪渓→針の木小屋→蓮華岳→北葛岳→七倉岳→船窪岳→不動岳→南沢岳→前烏帽子岳→三ッ岳→野口五郎岳→真砂岳→水晶小屋→岩苔乗越→三俣山荘→岩苔乗越→水晶小屋→水晶岳→温泉沢の頭→赤牛岳→奥黒部ヒュッテ→平ノ渡→平乃小屋→ロッジくろよん→黒部ダム
(とりあえず全部書いてみた・・・)7/28(土)久しぶりの長期縦走。前日はウキウキしながら準備。とにかく軽く!
7/29(日)晴れのち曇り 扇沢(6:00)→針の木小屋(10:30)
針の木小屋のテント場にはオイラ一人のみ。景色はいいけど、発電機の音がうるさかったなー。
7/30(日)雨のち曇りのち雨 針の木小屋(8:10)→船窪小屋のテント場(15:00)
朝起きると、何だかパラパラ雨の音。うー、やだなーと思いながらゴロゴロしてたら、7時ごろに雨がやんでくれたので、のんびり起きて朝ごはんと出発の準備。
「蓮華の大下り」は、逆コースだと苦しいナーと思うよ。下りはそうでもなかった。
それより、下りきった北葛乗越から北葛岳への登り返しの方がしんどかった。
ここから下ると七倉乗越。この乗越の前後は、スゴクスゴク急な斜面(というか崖?)で、すっごく怖かった。
この船窪岳山頂直下に超恐怖の場所があった。幅30cmくらいの丸太の足場の両側が崩壊しているところ。実際に渡る時は、ロープもあってそんなに怖くなかったんだけど、遠くから見ると地獄のように怖そうに見えた。
船窪岳第二ピーク。
やっと不動岳。かなりヘロヘロ。
そして、やっと南沢岳山頂。いやー、昨日の蓮華岳からここまではマジにしんどかったー。
行っても行っても、登って下っての繰り返し、しかもその斜度が半端じゃなくきつくて、まるでクライミング状態のとこが至る所にあった。まるで修行のような道。ホントに大変だったー。
15時に船窪小屋のテント場到着。だれもいない。500円払いたいけど、小屋からすごく遠いなーと思いながらテントを張ってると、雨がざーっと降り出して、テントに避難。ギリギリセーフ!あとはずーっとテントの中でだらだらしていた。
19時ごろ、もう一人テント場にやってきた。たった2張りなのに、オイラのテントのすぐそばにテントを張ったみたいで、うるさい。21時頃にラジオを聴きだして、ますますうるさいよー。でもいつの間にか寝ちゃいました。
7/31(月)晴天 船窪小屋のテント場(6:45)→烏帽子小屋(16:00)
うるさいテントのおっちゃん(姿を見てないけど、時々あーとかうーとか言っている声からおっちゃんと思われる)は、幸い6:00頃に出発していった。オイラはその後朝ごはんを作って撤収。撤収している間に、船窪小屋の手伝いのおじちゃんと、その知り合いという小屋泊まりのおばちゃんが水を汲みに来た。ラッキー!テン場代500円を払った。ここのテント場は、以前に小屋があったところなんだって。おばちゃんによると小屋のゴハンはすごく美味しかったらしい。オイラもいつか泊まってみよう。
行っても行っても、登って下っての繰り返し、しかもその斜度が半端じゃなくきつくて、まるでクライミング状態のとこが至る所にあった。まるで修行のような道。ホントに大変だったー。
しかもピーカンで暑いのに水を1Lしか持ってなくて、一度に2口ずつくらいしか飲めなくて、もう地獄の苦しみじゃ。
烏帽子小屋に着いたら、たっかいみかんジュース(1本400円)を2本一気飲み。あとは桃の缶詰やポカリやパンや水を仕入れて、テント場でテントを張った。
高瀬ダムからブナ立尾根を登ってきている人が多くて、烏帽子小屋は賑わってた。テント場も、10張り以上。高校生の団体もいた。
テントから鷲羽岳が見えます。おー、気持ちイイ!
明日は早立ちしなくちゃ。おやすみなさい!
8/2(水)晴れのちガスのち晴れ、強風 三俣山荘(4:30)→奥黒部ヒュッテ(16:00)
どうも台風が近づいているらしい。でも、三俣山荘のテント場は風も穏やかで、8/2の朝も晴れていた。
これまでの日程は、朝はゆっくり出発してたけど、今日は読売新道のながーい下りがある。なので、暗いうちに起き出して準備をし、夜明け前に出発した。
ヘロヘロになって赤牛岳山頂着!すると、何と、読売新道を登ってきたおじさんに会った。すごいなー。オイラの前に2人だけ歩いているらしい。
赤牛岳からの下りは、こんな感じだった。
奥黒部ヒュッテから、平の渡までは、下調べどおりハシゴがあちこちにある。でも、危ないところはちゃんと手すりがついていたりして整備されていて、恐怖の場所は無く、アスレチックみたいに楽しく歩けた。
コマクサとオイラ。
南沢岳から先は、これまでの地獄の修行の道からガラッと変わって、平和で楽しい稜線歩きだった。
烏帽子小屋に着いたら、たっかいみかんジュース(1本400円)を2本一気飲み。あとは桃の缶詰やポカリやパンや水を仕入れて、テント場でテントを張った。
高瀬ダムからブナ立尾根を登ってきている人が多くて、烏帽子小屋は賑わってた。テント場も、10張り以上。高校生の団体もいた。
夕方になっても風も無く、穏やかで晴れててホントに気持ちイイ日だった。
それにしても今日は疲れた。おやすみなさーい。
8/1(火)晴天で強風 烏帽子小屋(6:30)→三俣山荘(15:05)
おし!今朝もいい天気だ!楽しく撤収し、出発。
今日は小屋もたくさんあるし、水の心配は無い。
それにしても今日は疲れた。おやすみなさーい。
8/1(火)晴天で強風 烏帽子小屋(6:30)→三俣山荘(15:05)
おし!今朝もいい天気だ!楽しく撤収し、出発。
今日は小屋もたくさんあるし、水の心配は無い。
ちょっと風が強いけど、楽しい気分がそがれるほどじゃーない。
烏帽子から野口五郎までの道は、平和で楽しい道だった。ホントに楽しかったなー。野口五郎でジュースを買い、のんびり一休み。
野口五郎からもサクサク歩いて、水晶小屋着
まだ昼だしテントを張りたいので、今日は三俣山荘まで行くことにする。
水晶小屋は混みそうだしね。
三俣山荘へは、岩苔乗越経由で行くことにした。鷲羽岳は前に登ったことがあるし、明日に備えて体力を温存したいので。
「ここが黒部川の源流だよ」っていう標もある。でも、ココだけじゃなくて、この辺りも雲の平の辺りも、もちろん針の木小屋辺りとかも全部源流なんだよなー。
三俣山荘へは15:05着。展望喫茶でカレーでも食べたかったんだけど、喫茶の営業は15時まで。タッチの差で営業終了。がっくし。
三俣山荘へは15:05着。展望喫茶でカレーでも食べたかったんだけど、喫茶の営業は15時まで。タッチの差で営業終了。がっくし。
でもま、いいか。天気いいし、テント場でのんびりゴハンを作ることにしよう。ここでも高いジュースや高いりんごを仕入れる。
テント場はかなり賑わってる。一昨日までの針の木や船窪とは大違いだ。こういう楽しい雰囲気もいいなー。
明日は早立ちしなくちゃ。おやすみなさい!
8/2(水)晴れのちガスのち晴れ、強風 三俣山荘(4:30)→奥黒部ヒュッテ(16:00)
どうも台風が近づいているらしい。でも、三俣山荘のテント場は風も穏やかで、8/2の朝も晴れていた。
これまでの日程は、朝はゆっくり出発してたけど、今日は読売新道のながーい下りがある。なので、暗いうちに起き出して準備をし、夜明け前に出発した。
岩苔乗越コースは、残雪のため通行禁止となってる。でも、昨日通ったし、体力と時間の節約のため、岩苔乗越コースをとることにした。確かに一部雪渓を歩くところがあるし、雪渓のせいで登山道が塞がっていて巻いて通んなくちゃいけないとこもある。迷う可能性もあるし、道じゃないところを踏み荒らされる可能性もある。だから通行禁止なのかな?
実際に通ってみると、昨日の午後より雪渓が融けている!たった一晩なのに!こりゃ危ないかもね。
で、稜線に出ると、風が強い!台風の影響かなー。
槍ヶ岳付近の稜線は黒い雲に覆われていて不気味な雰囲気。
水晶小屋からは水晶岳がよく見えていたのに、みるみるガスが湧いてきて、山頂に着く直前にガスに巻かれてしまった。
水晶小屋からは水晶岳がよく見えていたのに、みるみるガスが湧いてきて、山頂に着く直前にガスに巻かれてしまった。
でも、水晶岳を通り越して温泉沢の頭に向かう途中で、ばーっとガスが晴れてきた。というか、強風でガスが吹き飛ばされている。
雲がすごいスピードで移動していて、どんどん景色が変わる。時々霧雨のようなしぶきかかるかと思うと、また晴れる。めまぐるしい。
こんなステキな景色なのに、人っ子一人いないので、感動を分かち合えないよー。
水晶岳~温泉沢の頭~赤牛岳の間は、だーれにも合わなかった。
ずーっとペンキマークがついてるので、それを外さなければ大丈夫だけど、花崗岩ゴロゴロの場所で一瞬見失って、コースを外れちゃった。あれ?と思って、ペンキがあるとこまで戻ったんだけど、ちょっと焦ったね。
そして、風が強い!温泉沢の頭から赤牛岳の間には、闇テントの跡がいくつかあったけど、もしも昨晩テントを張ってたら、吹き飛ばされてたかも。三俣山荘に泊まって良かったよ。
赤牛岳からの下りは、こんな感じだった。
①頂上直下のザレ場の下りは非常に恐怖だった。足を滑らすと、数百メートル滑落して一巻の終わりです。
②奥黒部ヒュッテまでを8分割して、「7/8だよ」とか、「3/8」とか標識があるのがすごく励みになる。
②奥黒部ヒュッテまでを8分割して、「7/8だよ」とか、「3/8」とか標識があるのがすごく励みになる。
③5/8のところにロボット雨量計があるんだけど、なぜかそこではFOMAのアンテナが3本立って、電話を使えました。他の稜線上は圏外ばっかりだったんだけど。
④今日は、数日雨が降ってなかったおかげで道が乾いていてとても歩きやすかった。もしも濡れてたら、かなりかなり大変だったと思う。
⑤2/8のところで食べた桃の缶詰(烏帽子小屋からしょってきた)が、人生の中で一番美味しい食べ物だった!!ホントにおいしかったー!!
奥黒部ヒュッテのテント場は、白砂でとーっても気持ちがよかった。小屋に泊まった人によるとお風呂に入れて、ゴハンも美味しくて、空いていて、サイコーだったらしい(一人一部屋だったって。ちなみに昨日の水晶小屋は1畳に2人だったそう)。
奥黒部ヒュッテのテント場は、白砂でとーっても気持ちがよかった。小屋に泊まった人によるとお風呂に入れて、ゴハンも美味しくて、空いていて、サイコーだったらしい(一人一部屋だったって。ちなみに昨日の水晶小屋は1畳に2人だったそう)。
今日読売新道を歩いたのは、下りがオイラを入れて3人、登りは赤牛岳山頂で会ったおじさん1人きりだったらしい。台風が近づいてるせいで少ないのかな?
明日は最終日。おやすみなさーい。
8/4(金)曇り時々晴れ 奥黒部ヒュッテ(7:30)→黒部ダム(14:30)
8/4(金)曇り時々晴れ 奥黒部ヒュッテ(7:30)→黒部ダム(14:30)
奥黒部ヒュッテから、平の渡までは、下調べどおりハシゴがあちこちにある。でも、危ないところはちゃんと手すりがついていたりして整備されていて、恐怖の場所は無く、アスレチックみたいに楽しく歩けた。
船の時間は10:20だったんだけど、9:30には船着場に着いてしまった。のんびり待つことにした。
青空が見えて、そよ風が吹いていて、すっごく気持ちイイ。
待っていると、かわゆいけどちゃんとした船が近づいてきました。
定員25名らしいけど、この日に乗ったのはオイラを入れて3人のみ。
船長さんは、日焼けしたナイスガイのおじちゃん。
船長さんは、日焼けしたナイスガイのおじちゃん。
船長さんは釣りをしながら操縦してた。ホントに釣れるのかなーと思ってたら・・・・
15分くらいで対岸に到着。船長さんは、平乃小屋の人でした。小屋でジュースを買った(ここまで来ると300円まで安くなっている)。すると、小屋の人がチョコをくれた。平乃小屋は、数年前に立て替えたらしく、ログハウス風のステキな感じ。雰囲気も良くて、いつか泊まってみたいと思う。
平乃小屋から黒部ダムまでの間も、ハシゴや木の足場が多い。メンテが大変だろうなーと思う。頭が下がるよ。
時間はかかったけど、道が乾いているおかげで楽しく歩けた。
そして、段々ダムが見えてきて、ロッジくろよんを通り過ぎると、ついに黒部ダム到着!!!
あんな遠くから歩いてきたんだなーと感無料。
レストハウスでのんびりうどんを食べたりしてから、トロリーバスで扇沢に戻り、大町の薬師の湯で6日間の垢と臭さを綺麗さっぱり流して着替えて(気持ちよかー!)、帰りました。
大充実の山だったなー。
こっから参考データ
①6日間のメニュー
朝は、粉末スープでつくったスープ。前半は、スープ+パンかカロリーメイト。後半は、スープのみ
行動中は、アーモンドチョコ。1日1/3~1/2箱相当。
夕食は、水で戻したアルファ米に下記の味付けして炒めたゴハン。
1日目:無印良品の五目炒飯
2日目:1日目と同じ
3日目:永谷園の炒飯の素
4日目:永谷園の五目炒飯の素+フリーズドライの中華丼の具(美味しい!)
5日目:無印良品のタイカレー風炒めゴハンの素(辛いけど美味しい)
5日目:無印良品のタイカレー風炒めゴハンの素(辛いけど美味しい)
②使ったガスの量
6日間で110g(料理と、5日目だけ1時間程度ランタンを使用)
③使ったお金
③使ったお金
合計4万円程度
内訳
ガソリン 6千円くらい
高速料金 1万円くらい
薬師の湯 600円
高速のSAで使ったのは、5千円くらい
小屋で1万8千円くらい
テント場代 1日500円
水 買ったのは8L
コーヒー 1杯
ジュース 10本くらい
桃の缶詰 1個
パン 3個
テレホンカード 1枚(三俣山荘にて)
りんご 1個
牛乳 1本